AED(自動体外式除細動器)

公共の施設などで最近よく見掛けるAED。

アーバンホテルグループではアーバンホテル京都・草津・南草津の全店舗で設置いたしました。

では、AEDとは一体どういったもので、なぜ必要とされているのでしょうか。

 

【AEDとは?】

突然止まってしまった心臓に電気ショックを与えることにより再び正しいリズムに戻し、蘇生するための治療機器です。

 

 

多くの機種において、操作方法が音声ガイダンスにより指示され、電気ショックが必要かどうかをAEDが判断します。高度な専門知識は必要なく、順を追って使うことが出来るように設計された装置です

 

AEDは、正式名称がAutomated External Defibrillator、日本語訳は自動体外式除細動器といいます。体表(皮膚)の上に直接貼られた電極パッドから、自動的に心臓の状態を把握し、状態に適した対処を行います。心室細動という不整脈(心臓が細かくふるえてしまい、正常に血液を全身に送ることができない状態)を起こしていれば、使用者がボタンを押すことによって、強い電流を一瞬流して心臓に電気ショックを与え、心臓の状態を正常に戻すための手助けをする機能を持っています。

本体の電源を入れれば音声が使い方を順を追って指示してくれるので、一般の人でもこの器械を使って救命処置をすることができます。

※ALSOKホームページ「〜AEDってなに?〜」より引用。

 

 

 

【AEDはなぜ必要?】

突然の心停止をおこした尊い命を救うには、そばにいる人が一刻も早い除細動を行うことが必要だからです。

早期除細動での救命率の向上

「AHA心肺蘇生と救急心血管治療のための国際ガイドライン2000」より引用

突然の心停止の多くは、「心室細動」と呼ばれる心臓のけいれんによります。
心臓がけいれんすると、心臓のポンプ機能が失われるため、全身へ血液を送ることが出来なくなります。
このけいれん状態(心室細動)から心臓を元の状態に戻すためには、'細動'を'除く'=除細動を電気ショックをかけることによって行うことが必要です。

ただし、心停止後、除細動を行うまでの時間が1分遅れる毎に、救命率は7〜10%も低下し、5分が経過すると救命率は50%にまで下がります。(右図参照)
ところが、救急車が現場に到着するまでにかかる時間は、およそ7.7分(※)といわれています。そのため、救急車が到着するまでに、近くにあるAEDを使用して、そばにいる人が、一刻も早い除細動を行うことが必要になるのです。

※総務省消防庁「平成21年版 救急・救助の現況」より引用。